段階練習38.1級 8-10②

 今回は、後半の「1回捻り跳び-反動閉脚跳び」についてです。1回捻り跳びはかなり難しい種目です。回転軸を垂直に維持するのが不完全だと傾いて着地することになりますし、回転が停止しないで着地するとその後バランスを崩しやすくなります。つまり、着地が非常に難しい種目です。着地が不完全ですとその後の種目につなげる跳躍が難しくなります。3級では1回捻り跳びをして着地ができればよいのですが、段階練習38では着地の後に跳躍が必要となっています。さらに、段階練習37で書いたように反動閉脚跳びは、滞空時間、つまり跳躍高さの必要な種目ですので、しっかり跳べなければなりません。そのために跳躍高さがきちんととれるようにその前の2つの種目が高さの取れるフィートバウンスとなっているのです。

 なお、1回捻りを勢いで回しているようでは、着地は不完全となります。回転をきちんとコントロールして回転を停止し、そのあとに高い跳躍をするという切り替え作業を経験します。

 段階練習38は、意識的に高い跳躍を経験するとともに、横に飛びついたり、向きを変えて、その後他の方向に動くなどの運動の基礎となる運動を経験することになります。