1級ボールトレーニング①(ボールキャッチ)

 1級のボールキャッチは、かなり高度となります。まず、捕るボールは山なりのボール(アーチボール)でなければなりません。山なりのボールが落ちてくるのを見計らって、揺さぶりジャンプから跳躍して頭上でボールをキャッチしなければなりません。

 まず、山なりボールですが投げる角度が難しく、受験生の技能以上に、投げ手(コーチなど)の技量がかなり影響します。

 つぎに揺さぶりジャンプです。これは足がトランポリンから離れない程度にトランポリンを揺することです。その状態からボールが落ちてくるのに合わせて跳躍する必要があります。つまりボールにタイミングを合わせてジャンプする能力と判断力が必要です。普通の球技ではジャンプしながらボールをとることは少なく、ふつうは走りながらあるいは待ちかまえでジャンプしてボールをとるのが普通でので、予備跳躍ではなく、揺さぶりにしています。静止状態から行っていないのは、トランポリンを使っていきなり高くジャンプするのは、逆に難しいからです。

 さらに、キャッチは頭上でとなっています。2級まではかかえるようにとってもててだけとってもよかったのですが、頭上キャッチなので、かかえるように捕るのでは不合格となります。

 このボールキャッチは、バスケットボールリバンウンドボールを捕るイメージです。だから、床上で構えているまたは足踏みしている状態をイメージして「揺さぶりジャンプ」を行います。だから普通に跳んでいる生徒に合わせてボールを投げるのではだめで、ボールの落下を判断して跳躍する判断能力も必要となります。トランポリンでは、他者やものの動きを判断して行動するという運動は基本的にありません。このボールトレーニングによりその点が改善されています。

 このトレーニングは手でボールを捕るということと、ボールの動きを判断して行動を起こす、そして空中の高い位置でボールをとるという3つのことを経験させることになります。