空気抵抗

 以前、現在のトランポリンはマジックテープやベルトでパッドを止めていますが、大昔のレギュレーショントランポリンではパッドの取り付けが金具でした。カパッとフレームにはめて取り付けるようになっていたのです。この金具が劣化してパッドがすぐ外れるようになったので、パッドを買い替えたら急にトランポリンが固くなりました。今までのパッドはフレーム部分を覆うものだったのですが、最近のものはばね部分も覆うものになっていたのです。

 古いトランポリンのベッドは現在競技で使われているものと同じくテープベッドですが、昔は1本の太さが1インチぐらいの幅があります。現在のトランポリンは子どもの指が入ってしまうぐらい隙間がありますが、昔のベッドはほとんど隙間がない構造になっていました。そのため空気が通りにくい構造となっていました。パッドが狭いときはばねの位置から空気が抜けていましたが、そこから抜けることが出来なくなった分空気抵抗が大きくなり、硬く感じられるようになったのです。

 同様に埋め込み式のトランポリンは、空気が横から抜けにくくなるため硬くなるようです。

 

 以上のようにトランポリンのベッドは空気抵抗を受けます。空気抵抗があるとエネルギーロスとなりますので、その文跳躍が低くなります。だからできるだけ空気抵抗を少なくするために、現在のテープベッドでは隙間が大きくなっています。