・トランポリンをすると腰痛になる?

 正しい姿勢でトランポリンを跳べば腰痛にはなりませんが、正しくない姿勢で跳ぶとなります。

 

 2000年に日本テレビ系で放送された「所さんの目がテン!」によると、トランポリン選手は他のスポーツ選手に比べてきわめて背筋が強いそうです。これは空中で姿勢を保つために背筋を使うからです。そのため初心者は腰や背筋が筋肉痛になることが多いです。

 一般に、人の身体の構造は前屈みの体勢はしやすく、のけぞる姿勢は取りづらくなっています。前屈みにならないようにするには、背筋を緊張させて姿勢を保つ必要があります。そして空中でバランスを保つためにはまず前傾にならないように背筋を使い、さらに軸を作るために背筋と合わせて腹筋を使います。背筋と腹筋で締め付けることにより軸が形成されます。

 こうして、軸を作ることにより美しく但し姿勢が自然と身に付きます。姿勢がよくなると腰への負担が減り、背筋が鍛えられると、疲労が減りますので、正しい姿勢でトランポリン運動をすることにより腰痛は減少します。

 なお、筋力がある人は多少バランスが崩れても強引に筋力で支えることができますので正しい姿勢ができなくともトランポリンができてしまいます。逆に筋力のない人ほどバランスが崩れますので、正しい姿勢を作らないときちんと跳べません。つまり筋力がない人の方が、正しい姿勢が作れるのがトランポリン運動です。

 トランポリン運動をすることで、運動不足の人、筋力のない人、高齢者でも正しい姿勢を身につけ、腰痛を減らすことができます。逆に、筋力に支えられて正しい姿勢を身につけずトランポリンができてしまう筋力のある人は、そのままの姿勢で跳び続けますと腰痛などの故障の原因になりますので、筋力のある人ほど指導者に姿勢をチェックしてもらう必要があります。