ボールの比較
日本トランポリン協会のバッジテストにボールトレーニングがありますが、それに使用するボールとして推奨ボールがありますが、実際に使用するボールはそれ以外のものでもよいことになっています。そこで、日本トランポリン協会推奨するボールと他のボールを比較し、ボールトレーニングに適したボールを検証してみました。
比較項目は表面の性状、重量、価格です。表面の性状のよってボールを取りやすさ・滑りやすさが変わります。重量は取りやすさと投げやすさに影響します。重ければぶつかったときに痛いですし、軽ければ空気抵抗により、ボールの軌道が変化しやすくコントロールしにくくなります。
ボールトレーニングは、トランポリンがなくてもできますので、ご家庭でもできます。つまり親子で家で練習することができます。さらに親子で練習することにより家庭内のコミュニケーションをはぐくむことができると思われますので、家庭で練習することは非常によい効果を生むものと思います。だからみんなが購入しやすいものが適していると考えますので、価格を比較項目にしました。
なお、直径や堅さも比較検討しようと考えましたが、直径や堅さは空気圧によって変化しますので、空気を充填すれば堅く大きくなりますので、比較対象にはしませんでした。堅さを示す指標はありませんし、重量との関連がありますので、重量があれば堅さは推測可能と思われます。直径については協会推奨ボールとの比較写真を掲載することで判断できるようにしました(写真左が協会推奨ボール)。
なお、空気を入れる方法は、栓をするものと栓がないものがあります。栓をする方法は空気入れを抜いてから空気が漏れますので、空気圧の調整は難しくなっています。なお、協会推奨ボールは栓をするものです。
比較に使用したボールは以下のものです。なお、サッカーボール、バスケットボール、バレーボールなどメジャースポーツのボールは、重くまた堅いため、顔にぶつかると痛いのが最初からわかっていますので、比較対象から外しております。
協会推奨ボール
名称:日本トランポリン協会推奨ボール
重量:196g
表面:ざらざら
価格:3個2,700円
メーカー・入手先:ショップ トランポリン
栓:手動
日本トランポリン協会の推奨ボールは表面がざらざらして滑らないようになっています。重さは196gあり、比較的重いボールです。
日本トランポリン協会のホームページにあるショップ・トランポリンで購入することができましたが、2013年2月現在、販売は停止されているようです。なお、実際購入するときは送料、代引き代金がかかりますので、1個あたり千円以上かかりました。
新体操ボール
名称:新体操ボール
重量:403g
表面:つるつる
価格:3,000円
メーカー:chacott
栓:自動
体操関係でボールといえば、新体操のボールです。新体操のボールはかなりあついゴムでできているようで、直径はほぼ同じでも重量は協会推奨ボールの倍程度あります。表面はつるつるしてキャッチしにくいです。また重すぎて小さな子どもが使用するには難しかったです。
あまりお薦めできないボールです。
新体操ボール(ジュニア用)
名称:新体操ボール(ジュニア用)
重量:247g
表面:つるつる
価格:3,000円
メーカー:ササキ
栓:自動
新体操のジュニア用の一回り小さいボールです。小さくとも協会推奨ボールより重量があります。やはり表面がつるつるしており、堅いため取りにくかったです。
あまりお薦めできないボールです。
キャンディボール
名称:キャンディボール
重量:101g
表面:つるつる
価格:400円
購入先:サンキ
栓:手動
子どものおもちゃとして売っているボールです。表面がつるつるしているので、取りにくいです。協会ボールより小さいので手の小さな子はこちらの方がよいかもしれません。
ビニールボール
名称:ビニールボール
重量:100g
表面:つるつる
価格:105円
メーカー:100円ショップダイソー
栓:手動
100円ショップで売っているボールです。表面がつるつるしていますので、取りにくいです。大きさ的には協会推奨ボールよりやや小さめです。軽いので空気抵抗を受けやすくまっすぐ投げにくいです。価格的には安いのですが。
あまりお薦めできないボールです。
フィットネスボール
名称:フィットネスボール
重量:88g
表面:イボ付き
価格:500円
購入先:ゼビオスポーツ
メーカー:OvaerBall
栓:手動
フィットネス用のボールです。直径は協会推奨ボールよい大きく弾力があります。軽すぎて空気抵抗のせいで曲がりやすくコントロールがしにくいです。
あまりお薦めできないボールです。
フィットネスボール
名称:フィットネスボール
重量:100g
表面:ざらざら
価格:500円/2個
メーカー:NORTHWAY
購入先:ゼビオスポーツ
栓:手動
フィットネス用のボールです。直径は協会推奨ボールより小さく重量も軽いです。空気抵抗を受けてコントロールがしにくいです。
フィットネスボール
名称:フィットネスボール
重量:120g
表面:ざらざら
価格:500円/2個
メーカー:NORTHWAY
購入先:ゼビオスポーツ
栓:手動
フィットネス用のボールです。先に紹介したボールと2個セットで売っていたものです。直径は協会推奨ボールとほぼ同じで表面も似ています。ただし、重量は軽いです。空気抵抗を受けやすくいので、ちょっとコントロールがしにくいです。ただし入手できたものの中では、協会推奨ボールにもっと近く、価格の面からお薦めのボールです。
フィットネスボール
名称:フィットネスボール
重量:102g
表面:ざらざら
価格:500円
メーカー:IGNIO
購入先:スポーツデポ
栓:手動
フィットネス用のボールです。先のフィットネスボールよりやや大きめのボールです。大きい割に軽いので空気抵抗がかなり大きくコントロールしにくいです。
あまりお薦めできないボールです。
フィットネスボール
名称:フィットネスボール
重量:137g
表面:ざらざら
価格:600円
メーカー:GEARMAX
購入先:ゼビオスポーツ
栓:手動
フィットネス用のボールです。大きさは先のIGNIOのボールと同程度で、重量はこちらの方がありますので、こちらの方がまだコントロールしやすいです。ただし、協会推奨ボールより大きいので、小さな子には取りづらいようです。
フィットネスボール
名称:フィットネスボール
重量:97g
表面:ざらざら
価格:105円
購入先:100円ショップダイソー
栓:手動
100円ショップで売っているフィットネスボールです。大きさは協会推奨ボールよりやや小さく小さな子には向いています。軽いので空気抵抗を受けやすいですが、価格は非常に安く、お気軽に手に入れられます。キャンドウやセリアという大手100円ショップで同じようなボールを探したのですが、表面がざらざらして取りやすいものはダイソーでしか見つかりませんでした。
多少コントロールしにくい面はありますが、価格の面からお薦めのボールです。
ゴムボール
名称:ゴムボール
重量:260g
表面:凹凸
価格:1,050円
購入先:ゼビオスポーツ
栓:自動
子どもの遊具のゴムボールです。大きさ的には協会推奨ボールと同程度ですが、重量はかなりあります。重いので、小さな子どもには扱いにくそうです。
ソフトバレーボール
名称:ソフトバレーボール
重量:220g
表面:凹凸
価格:1,260円
メーカー:モルテン
栓:自動
ソフトバレーボール用のボールです。大きさはかなり大きいですが、重量はかなり近いものです。表面には凹凸があり、普通のバレーボールなどよりもキャッチしやすくなっています。ただ直径が大きいので、手でキャッチするのは難しいです。
ミニソフトバレーボール
名称:ミニソフトバレーボール
重量:151g
表面:凹凸
価格:1,260円
メーカー:モルテン
栓:自動
ソフトバレーボールのジュニア用です。直径は大きいですが、重量は協会推奨ボールより軽いです。普通のソフトバレーボールより小さく扱いやすいです。
総括
上記のように、いろいろなボールを試してみましたが、軽いと空気抵抗、重いとぶつかったとき痛いので、適度な重さがあります。200g前後が一番よいみたいですので、協会推奨ボールはちょうどよい重さだと思われます。直径に関しては子どもの大きさによって影響しますので、一概にはいえませんが、バレーボール程度のものは大きすぎるようです。逆に野球のボールのようなものでは小さすぎます。
価格は安い方が望ましく、入手もしやすいものがベストです。
価格面からいって一番よいのは、100円ショップで入手したフィットネスボールです。ただし、これはダイソー以外の100円ショップでは見あたりませんでした。
キャッチのしやすさからすると、フィットネスボールのざらざらやソフトバレーボールのような凹凸のような滑り止めがあるのがよいです。今回比較した中で協会推奨ボール以外で一番よかったのは、ミニソフトバレーボール(ジュニア用)でした。ただし、これは価格面ではあまりメリットはありませんので、代用するのなら、NORTHWAYのフィットネスボールのようにちょっと重めのフィットネスボールが一番よいと思われます。