運動神経を向上させるには

 スポーツマンの多くは筋肉をつけるために、筋トレを行います。でも筋力がある人が運動神経がよいわけではありません。力はあってもすばしこさや巧みさがなければ、本当の意味で運動神経がよいとはいえないからです。運動神経をよくするには運動神経に対するトレーニングが必要なのです。

 スキャモンの研究成果であるスキャモンの発育・発育曲線によると、身体の部分のうち、脳などの神経系は10歳ぐらいまでに成人とほぼおなじレベルまで発育します。つまり、神経系の発育は10歳ぐらいまでにほぼ完了してしまいます。

 この神経系の発育が進む時期に、神経系に対するトレーニングをすることが、運動神経をよくするコツです。

 筋トレではつけたい筋肉別にそれに有効なトレーニング方法があります。神経系のトレーニングとしては、筋トレのような単調な特定の動作を行うのではなく、できるだけいろいろな動作を経験することが必要だと言われています。

 いろいろな動作を経験させるには、単純に身体を動かすだけではなく、いろいろな道具や器具を使うことも必要です。また走るなどの平面的な動きだけではなく、上下方向への動きを経験させることも必要です。

 上下方向の動きを経験させられ、また空中での運動という非日常的な運動を経験させられるのがトランポリンです。だからこそ、トランポリンを使ったエアリアルトレーニングは子どもの素養づくりに有効であると言われています。ただし、トランポリンだけでは、経験するのが難しい運動というのもありますので、トランポリンをしていればすべてよくなるものではありません。でもトランポリンは他のスポーツでは経験できない空中での運動・上下運動という部分を経験できる非常に貴重なトレーニングとなります。

 

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