単元4

2014年

9月

03日

「単元4 安全指導」-その1.スポーツ事故と法的責任

 「単元4 安全指導」については、改定の際の改定部分としてあまり大きく取り上げられていませんが、全体構成など大きく改定されています。

 改定前の「安全指導」として書かれた内容は、改定後では「2.一般的な安全指導」という章たてに変更され、「1.スポーツ事故と法的責任」という1ページにわたる完全に新しい章が新設されています。この部分は法律とスポーツ指導に関する非常に重要な事項が書かれていますので、必ず熟読すべき部分です。とくに改定以前に普及指導員になった方はこの部分については熟読すべきです。

 なお、「トランポリン広場 J-cube」のホームページ上では法律やスポーツ事故に関することをテーマとした「安全なトランポリンを目指して」というブログも掲載しております。 

1.スポーツ事故と法的責任」の内容に関しては補足したい点がありますので、それについては改めて「安全なトランポリンを目指して」で書く予定ですので、そちらも併せてご覧ください。

2014年

9月

10日

「単元4 安全指導」-その2.一般的な安全指導

 改定前の教本では「単元4 安全指導」として書かれていたものが改定後では「単元4 安全指導 2.一般的な安全指導」としてまとめられています。

 この部分については多少の加筆訂正がありますが大きな変更はありません。

 ただし、改定前の「5.段階練習表の順序に沿った練習」、「6.反復練習」、「7.連続練習」と独立してあったものが、「(5)練習の3大鉄則」としてまとめられています。そして「3大鉄則」についての説明文が追加になっています。事故の多くはこの「3大鉄則」の軽視により発生していると締められています。

2014年

9月

17日

「単元4 安全指導」-その3.一般的な安全指導(2)

 今回も「一般的な安全指導」についてです。この部分は大きな変更はありませんでしたが、「練習量の制限」の項目について、改定前は1日の練習回数が「25回を超えないこと」となっていましたが、改定後は「20回を超えないこと」に変更されています。

 つまり改定前より練習量の制限が厳しくなっています。事故の発生時間として練習の終わりごろに発生するという調査結果があるそうです。つまり従来の練習回数では疲労による事故の発生があったということですので、今回の改定に当たり回数を減じたものと思われます。

教本に回数制限が明示されていることから、回数制限を超えて練習させてけがを発生した場合、指導者の過失責任を問われることもありますので、改定に準じて回数の制限の変更を考慮した指導をすることが大事です。以前の教本に準じて21~25回の練習をしていたクラブは練習量を、20回を超えないように変更する必要があります。

2014年

9月

24日

「単元4 安全指導」-その4.一般的な安全指導(3)

 今回も「一般的な安全指導」についてです。この部分は大きな変更はありませんでしたが、「保険への加入」において、改定前は“コーチ”は「日本協会推薦の賠償責任保険に必ず加入すべきである」としていましたが、改定後は“指導者”は「日本協会推薦の賠償責任保険」は義務としています。

つまり、改定前はコーチに限定されていましたが、改定後は普及指導員も含めて賠償責任保険の加入が義務になっています。ただし、日本協会推奨の賠償責任保険は年度初めの登録時に加入手続きを行うことになっていて、現時点ではまだ経過措置としてコーチは義務、普及指導員は任意で加入できるようになっています。

保険加入の義務と後で説明する「競技検定」の実施については教本には記載されていますが、まだ教本に即した実施が行われていません。