バッジテストが行われている理由は何?(その2)

 “次のテストはいつですか?”バッジテストの前後によく保護者からいわれる質問です。テストを受験できるまで至らず、受験できなかった生徒の保護者からよく聞かれます。

 また、“次のテストいつ?”、バッジテストに合格直後によく生徒から上がる質問です。次のテストに向けて頑張ろうという意欲が見られます。

 シャトルゲームを実施できるようにするために段階練習にテスト形式を採用している理由については前回書いた様に安全上の手続き作業というのがありますが、テスト形式を採用する理由はもう1つあります。

 それが冒頭で書いた保護者・生徒の質問に見られます。テスト形式を行うと、次へつぎへと進む意欲がわきます。

 トランポリン競技選手育成ではじっくり取り組んで基礎をしっかり身につけることが目的ですので、あまり先に先にと進めるのは好ましくないのですが、トランポリン・エアリアルトレーニングはトランポリン競技のために行うものではなく、幼少期にトランポリンを使って空中運動を経験させて、他のスポーツに役立てることを目的につくられていますので、安全を確保した上でできるだけ効率よく、できるだけ短期間ですべてのトレーニングを終えて早く他のスポーツの本格トレーニングに進めるように作られています。

 テスト形式を採用することにより先に先にという意欲を引き出す効果があります。その意欲により短期間で段階練習を進めるようにしています。それに合わせて種目ができれば合格という風に合格基準は低く設定し、種目の実施ができればよいとなっています。

 ただし、一定の反復練習は運動能力の定着に必要ですので、合格後も練習することが必要です。さらにバッジテスト5~1級合格後に1年以上かけてシャトルゲームを行うようになっています。この期間は種目ができる出来ないではなく、運動能力の定着に必要な反復練習期間ですので、バッジテストの様に“早く早く”はできないようになっています。


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