膝落ちは前方回転しやすい

  前回腰を反らして上半身が垂直に保つ場合について書きました。この場合腰を反らせる方向に力が働くので腰を痛めやすいのです。では腰を反らさないとどうなるでしょうか?

 

 腰を反らさないとした図のよう前傾した姿勢になります。その結果重心は膝より前に出ることになります。体重は下向きにかかります。また前回書いた様に水平方向に働く力もかかります。その合力は斜め前方下向きに働き、膝を支点とした強い回転運動を引き起こします。トランポリンでは上方にかかる反力もありますので、その結果空中で前方回転をするような運動が起こります。

 

 顔面から落ちたり、手だけで着床し腕の骨折や脱臼を起こしたり、胸から落ちてしゃちほこのような態勢で落ち大きく腰を反らせて腰を痛めたりする危険性があります。

 

 以上から上体を垂直に保たないのは非常に危険な体制であることがわかります。