視線を下げると

 

 視線を下げると首関節が回転し、頭の重心は体軸より前方に移動します。そのため、膝を支点とした回転運動が起こります。

 上体を傾けた場合に比べてその力は小さいですが、同様に前方回転を引き起こす回転力が生じます。

 また、首を傾けるとそれに連動して上体も傾くことが多いので、前回同様の事故の危険性があります。

 

 なお、人間の性質として、落下位置を確認しがちです。そのため、視線が下がり、首が前傾し、それによって前方回転が引き起こされやすいのです。

 

 以上のように膝落ちは簡単にできる種目ですが、危険性も高い種目であることを忘れてはいけません。